どうかこの熱が冷めぬように

プレイしたゲームの感想、など。

オクトラ2の体験版遊んだよって話

今月発売されるオクトパストラベラー2、それを3時間だけ遊べる体験版が配信された。

ドラクエ11を遊んでいた僕だが、無事裏ボスを倒せたので喜び勇んで体験版を始めた。

 

初回のプレイで、僕は学者オズバルドを選択。彼の2章までを遊び、続いてソローネの1章をクリア。

オズバルドのスタート地点に近いのは神官の人だったんだけど、迷った末にソローネと出会った。

 

ストーリーに触れない範囲での大雑把な感想として、前作と比較して戦闘中会話がビックリするほど増えたなっていうのがある。

ソローネ1章のボスはまああって然るべきとして、オズバルド1章のボスに関してはプレイヤー目線で因縁のある相手ではない。そんな相手にも声つきで戦闘中会話がつく辺り、相当に前作の演出面が好評だったのだろう。

会話以外にもタバコに火をつける、唾を吐き捨てるといった「ここ以外で使うん?」みたいなモーションが用意されていたりと、演出面を強化しにいってるのをひしひしと感じる。

 

ゲーム性も調整がかなり入ってそうな感じ。魔法の使い勝手はだいぶ変わってそう。大魔法は『戦闘中に魔法を強化する事によって使える様になる』感じかな?

でも面白いのは、体験版なのに8人の主人公達の初期ジョブ以外のジョブが手に入った事。使い勝手の方は試していないが、本作はジョブの数もかなり強化されているのやも知れない。もう1回くらいはNew Gameで始めて色々見て回りたい。

前作からの変化といえば、やはり底力のシステム。被ダメや敵をブレイクする事によって溜まるゲージを消費して、キャラ固有の能力を発揮する新システム。

ソローネの底力は2回行動。前作ではアビリティをつける事によりランダムで追加行動ができたが、今回はある程度任意のタイミングで確実に行動回数を増やせる。ブレイク時に大火力を一気に叩き込むも良し、ブレイクに持っていくも良し。盗賊ならデバフを連続でかけにいくという選択肢もアリかな?

何といってもオズバルドの魔法収束化は前作プレイヤー的には衝撃的ではないだろうか。前作の学者の奥義『碩学アレファンの知識』の効果を、1ターンのみとはいえ単身やってのける。これはオズバルドの研究成果らしく、彼の優秀さが窺えるストーリー的要素もあると思う。

底力は発動にターンを要しないので、そこも奥義との差別点になるか。単発になった代わりに大分フットワークが軽くなった気がする。

 

BGMも前作同様良曲に恵まれている印象。体験版配信前より公開されていたボス戦曲はもとより、僕が気に入ったのは『情報屋エメラルド』と初めて話す時の曲と、デアモンテの屋敷の曲。どちらも洒落っ気があって非常に味わいがある。後者は邸宅系のダンジョンで毎回流れてくれるだろうか。ありがとう西木康智先生。

 

ストーリーは体験版故に序盤しかできないけど、ちょっとだけ触れようかな。

 

・オズバルド

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ビジュアル最強。

辛い過去を持った男性キャラは前作にもいたけど、暗い目標を持って動く男性は前作にはいなかったかも。オルベリクはエアハルトを殺そうってわけじゃなかったし、テリオンは忘れようとしていた節すらあるんじゃないかなって。

別にそれが悪いってわけじゃない、寧ろ暗い話は好物だからどんと来い。復讐の相手も『自分の家族を殺した上に自分に罪を着せた男』だからね。

ただ、その復讐の相手ハーヴェイの目的が分からないところ。体験版で分かった『オズバルドを捻じ曲がったライバル視していたから』殺したってわけじゃないと思うんだけど……。まあもしそうならそうでブッ飛ばし甲斐があるけど。

とまあメインの感想は置いといて、細かいとこに言及すると、

 

藁ぁ!!?!?!?!?

 

ですね。

いやね、オズバルドの2章(ていうかやっぱオズバルドは2章まで仲間と合流しないのかな)で『水に浮かぶ藁を凍らせて船にする』っていうシーンがあったんですよ。

いやいやいやそんな無茶苦茶な……。と思ってちょっと検索したんだけど、寒冷地では藁じゃなく木の枝や丸太に水をかけて凍らせ、即席の橋にして人や馬を走らせていたのだとか。世界には驚きが満ちている……。

いやまあ船にするのは無理があるかも知れないけど、そこはオズバルドの氷結魔法が凄いって事で。

 

・ソローネ

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俺には分かる!! こいつぁプリムロゼの匂いだぜ!!!!

って感じ。1章のあの品のない感じは前作のプリムロゼポジションだ。ボス戦の切なさも、戦闘前のソローネの切実でか弱い声色も同様の匂いだ!!

このポジションがいる故に、戦闘中会話が増えたのは凄く楽しみな要素になる。前作オフィーリア4章みたいなアツいのにも期待できるし、ソローネの心境の吐露はプレイヤーの胸を突いてくれそう。

下品な小物スキラッチがよく喋っていたせいか、1章は妙な皮肉? 例え? が多かった印象。ネズミチーズ連呼スキラッチくんクズ過ぎて嫌いじゃないよ。

でもピルロの「命はタバコだよ」的な台詞は好き。あの環境じゃそうなるわなって。

ソローネの1章で目立ったのはピルロのタバコに火をつけるモーションや、スキラッチの唾を吐き捨てるモーションの様な固有の動き。まあその2人は『主人公の初期仲間キャラ』なので……アレなんだけど、他のキャラに固有のモーションが増えるとなると製品版がより楽しみになる。

 

オマケ。バトルエクステンドを楽しむ用に撮影したけど、ソローネの演技が素晴らしいところが撮れたやつ。

依静月恭介@活動用 on Twitter: "「その血なまぐさいナイフを下ろしてッ‼︎」のあとの呼吸音が好き過ぎる https://t.co/chHzG2fCMS" / Twitter

 

現状そんな感じ。まだフィールドコマンドとか探索とかはしてないんだけど、体験版のうちにあんまり舐っちゃうといざ製品版! って時にモチベ落ちないか心配。

だからもう1回New Gameして2キャラ程度ストーリーを覗いてみよっかなって思う。それであとは製品版まで待ちかなって。購入確定だし。

暗いストーリー引いちゃったから明るめのキャラに行きたいですね。

 

僕はHD-2Dを説明する時に『とびだす絵本』という表現を使っていたんだけど、演出面の強化により『舞台』『演劇』感の強くなったオクトパストラベラー2。体験版は絶賛配信中なので是非遊んで、できれば定価で買ってHD-2Dの需要を高めていただけるとありがたい。