どうかこの熱が冷めぬように

プレイしたゲームの感想、など。

【オズバルド編】オクトラ2のメインストーリーをクリアしたので今更ながら語っていく

お久しぶりです。

実は少しずつオクトラ2の記事を書いていこうと思ったんですが、あまりにも面白過ぎて各キャラのストーリーをクリアするまでブログを放置すると言う事態に陥りました。えへへ。

 

さて、さっそく今回はオズバルドのストーリーの感想などをぽつぽつ書いていこうと思います。勿論記事はOCTOPATH順に書いていくつもりです。

OとTどっちが先か分からんけど

 

 

オズバルド・V・ヴァンシュタイン(CV:中田譲治)

f:id:Itsuki_kanso:20230325220521j:image
f:id:Itsuki_kanso:20230325220524j:image

やっぱカッコいい…。

 

・オズバルドの物語

 

学者オズバルドのストーリーは監獄から始まる。

殺人の冤罪をかけられた彼は、5年かけて看守達の行動を把握。脱獄に必要な要素を割り出して、監獄から脱出して自分に冤罪をかけた、何より妻子を焼き殺した仇敵ハーヴェイへの復讐を誓う。

 

というのが物語の始まり。早速の褒めポイントはオズバルドの学者感の強さ。

綿密に観察を重ね、思考によって自分に必要な要素を求め、解が出たなら『あとは行動あるのみだ』と躊躇なく突き進む姿。まさに研究者肌という感じ。

 

彼のストーリーで語らなければならないのは、仇敵ハーヴェイ……ではなく囚人仲間であるエメラルドの存在。

f:id:Itsuki_kanso:20230325220706j:image

彼の自己犠牲によりオズバルドは自由の身となり、復讐の旅への一歩を踏み出せる事となる。

個人的にはこの件を見た時に『自分の命を軽んじ過ぎていないか』と感謝と共に違和感を抱いていたが、8人の旅の途中で寄ることになるある街で、彼の来歴を知る事になりその違和感も消え去った。素晴らしい脇役だと思う。

意味深な描写はあったものの、過酷な監獄にブチ込まれる程の男が何故……? ってなっちゃった。

 

故郷に帰ると、事件当時に何やら怪しい動きがあった事を元助手であるクラリッサから教えられる。

とまあ3章は前振り回。だけどクライマックスへの大事な布石が置かれており、クラリッサと旦那(故人)の話はシリアスなストーリーの中で少しばかりの和みポイント。

旦那さんが亡くなってさえいなければなあ……。

 

今振り返れば、この3章はかなり重要だった様に思う。オクトラ2は前作の流れを汲んでかなり王道なストーリー展開ではあるんだけど、その分手堅く強度の高い物語。その布石というのはある種『柱』的な役割なのかも知れない。

 

4章にて遂に宿敵ハーヴェイと対峙。

ちなみに前作よりストーリーの厚みが増してオズバルドの物語は5章構成。

ハーヴェイの足跡を追っていると、気味の悪い魔物と遭遇。かつて研究者仲間であったハーヴェイの専門である『魔物の血』を掛け合わせたキメラだそうな。

 

f:id:Itsuki_kanso:20230325224514j:image

そのキメラの中で唯一暴れ出さなかった一体が、何やら人の様なフォルムをしている。はじめ僕はこれを『子供』と誤認して深読みしてしまったのだが……今見るとアッチですね……やっぱりハーヴェイは絶許系の悪役。

 

そして隠された研究室の奥にて、ハーヴェイは自らの行いを嬉々としてオズバルドに語る。

その内容はここで語る事をしないが、本当にハーヴェイは倫理観に欠けた屑でオマケに器の小さい悪党だし、だからこその5章の展開だなと納得できる。

 

4章ラストにてオズバルドは僕の『天地身命に誓ってハーヴェイはブッ飛ばす』という思いに反して安堵を覚える。

ぶっちゃけ大半のプレイヤーは僕と同じ感情を抱いてくれると思うんですけど(クソデカ自我)、この乖離は『だからこそ』感がある。オズバルドは第7の根源に相応しい男です。

*第7の根源:学者時代にオズバルドが研究していたもの。ハーヴェイも別方向からこれを研究しており、オズバルドは解に迫る方程式を捕まる前に編み出していた。

 

そして最終の5章。

究極を編み出したと謳うハーヴェイとの決戦に辿り着いたオズバルドは、復讐でない目的のために究極を得て圧倒的な力を誇るハーヴェイに立ち向かう。

その時に目覚めた彼の『根源』と方程式が組み合わさり、オズバルドはハーヴェイとまた違った力を手にする。

これはほんっっっっっっとに王道的な展開なんだけど、妻子持ちのオジサンキャラがやるっていうのが溜まらない。これまでに挟まれていた回想からオズバルドが妻子を大切に想っていた事に一切の疑いはない。そのために人生の全てを擲ってまで復讐を誓う程なのだから、二人がオズバルドにとってどれ程大きな存在なのかは言うまでもない。

この積み重ねが『根源』の説得力に繋がっていてとてもよろしい。

あとラスボス戦のBGMも大変よろしい。

 

これは全主人公共通なのだが、前作の『目的は達成したけど旅は続けるよ』的な終わり方ではなく、今作は『目的は達したけどまだ謎は残ってるから旅するよ』的な終わり方になっている。殆どのストーリーで旅を続ける動機が描かれているので、クリア後に定住しない事に説得力のある仕上がりとなっている。

 

・オズバルドというキャラクターそのものについて

 

先も触れたが、オズバルドはかなり偏屈な学者気質の男性。前作学者ポジであるサイラスの様な教師然とした人柄ではなく、自らの研究に没頭するタイプ。

ただ妻のリタと娘のエレナには深い愛情を抱いており、根本から他人を嫌っているわけではないらしい。それは彼のストーリーを飛び越えて冒険の随所で確認できる。

 


f:id:Itsuki_kanso:20230326031709j:image

f:id:Itsuki_kanso:20230326031705j:image

f:id:Itsuki_kanso:20230326031702j:image

アグネアとの会話では、妻が好きな物の知識を頭に入れている事が分かり、


f:id:Itsuki_kanso:20230326031815j:image

f:id:Itsuki_kanso:20230326031812j:image

オーシュットには、髪を枕に昼寝させてくれと言われても突っぱねず、


f:id:Itsuki_kanso:20230326031921j:image

f:id:Itsuki_kanso:20230326031925j:image

また同じくオーシュットとの会話では妻との思い出を話し、

f:id:Itsuki_kanso:20230326032442j:image
f:id:Itsuki_kanso:20230326032438j:image
f:id:Itsuki_kanso:20230326032435j:image

また決戦前のテメノスに、強く激励する姿が見られる。


f:id:Itsuki_kanso:20230326032624j:image

f:id:Itsuki_kanso:20230326032621j:image

そして極めつけに、主人公キャラクリア後に解放される酒場チャットでは『好きなもの食べたい』の一心で食べ物を無から生み出そうとする姿も披露。

こうして見ると、偏屈さがありながらも『話せるヤツ』である事が窺える。あざとい。

ちなみに僕は親しみを込めて『バッさん』と呼んでます。

 

根本的に考えれば、複数人の方が安全そうとはいえ、復讐するための旅路には重荷になりかねない同行者を連れるほどなのだから、話せるヤツなのは目に見えてたかも知れない。

また紹介は省くが、回を跨ぐパーティチャットにて『議論は好きだが無駄な長話は嫌いだ』と主張していたものの、仲間達との旅を経て考えが軟化。そういったものも悪くはないと語る。齢38の博学な人間だが、それでもまだまだ成長や変化はする柔軟性も兼ね備えたキャラクター。

ごめん髪長いからかもっと歳いってると思ってた。

 

まとめると

・真面目で典型的な研究者

・偏屈だが話せるヤツではある

・年長者らしく落ち着いてアドバイスをする事もある

・旅を経て態度が軟化。仲間達のお陰か肩の荷が降りたからか余裕が生まれる

・たまにあざとい

 

と、かなりキャラクターとして魅力となり得る要素を備えた主人公の1人。ほんとすき。

 

・まとめ

今作の8人どころか、前作も含めて最年長(オルベリクがかなり近いけど)のトラベラー、オズバルド。

目的を持って旅立つ者達というコンセプト上、これくらいが上限かなという年齢、かつ復讐という暗い目的を持つ彼は、若い他の冒険者達に意外と溶け込みしっかりと個性を発揮している。

ストーリーも意外性はそこまでないものの、最終決戦時には『なるほどね』とあまりイメージはしていなかったが得心のいく解を見出した。

 

そんなこんなで僕のイチオシキャラの1人(多分全員イチオシって言う)であるオズバルド。もしこんなところまで足を運んでくれた未プレイの読者(たびびと)がいるのなら、彼を主人公に選んでプレイしてみるのはどうだろうか。

 

最後に、僕のふと思った事を言ってくれたソローネの台詞を貼りつけて記事を締め括る事にしたい。

f:id:Itsuki_kanso:20230326035332j:image

 

© 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.