どうかこの熱が冷めぬように

プレイしたゲームの感想、など。

【キャスティ編】オクトラ2のメインストーリーをクリアしたので今更ながら語っていく②

どうも。

今回はキャスティ編及びキャスティ自身についての感想とかその辺を。

 

キャスティ・フローレンツ(CV:根谷美智子)

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一人でも多くに救いの手を

 

・キャスティのストーリー

記憶喪失のキャスティの物語は、海に浮かぶ小舟の上から始まる。

自分の名と、薬師である事だけが分かる荷物だけを持っていたキャスティは偶然近くを航海していた商船に助けられる。

そして港町カナルブラインに降り、自分の事を知る人間を探していると、自身が『エイル薬師団』という集団に所属していた事が分かる。

その名に違い『街を一つ滅ぼした』などと黒い噂が流れているエイル薬師団。だがキャスティは底抜けの善意から街に蔓延る感染症の根本を断ち、その噂を多少ではあるが拭い取る。

そして感染症の治療を手伝ってくれた旅の薬師、マレーヤにエイル薬師団について『聞き出す』を行うと‪──‬

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こんなんなります。

怖過ぎるだろ……。

 

なんとマレーヤは、かつてキャスティと同じエイル薬師団に所属していた仲間で、しかも(詳細は分からないが)命の危機を救ってくれた恩人であった。

重要な情報を持ちながらも多くを語ろうとしないマレーヤ。キャスティは自身の記憶を取り戻すため、数少ない手がかりから2つの街に足を運んだ事を知る。

そうして薬師キャスティの、自身を記憶を求める旅が始まる。

一章の情報量が情報量なだけに、ちょっと紹介が長くなった。特にスクリーンショットでも紹介した過去を聞き出すシーンの衝撃は忘れられない。前作アーフェン4章を知っていると「あーこれ好きなやつ」と油断するから尚更だと思う。

 

キャスティの物語は2章で分岐するタイプ。砂漠の『サイの街』では小競り合いを起こす兵士達の治療院を手伝いつつ、持ち前の『おふくろ力』で争いすら終わらせてしまう。

キャスティ・フローレンツ。29歳、薬師兼人類の母。

そんなサイの街で思い出したのは、自分がエイル薬師団の団長であった事、謎の雨が降る村の事、そしてその雨を降らせたと思しき、自己陶酔する謎の男の事。

『自己陶酔する男』という表現はゲーム中にあります。草。

 

砂漠とは対となる雪の街ウィンターブルーム。そこではキャスティの事を誰もが知っており、彼女を見るや温かくキャスティを出迎える。

寒い街に暮らす温かな人々に導かれ、領主の元へ訪れるキャスティ。

そこには僅かな余命を過去のキャスティが処方した薬で何とか延ばす女性領主ローサと、もうすぐ12歳になる幼い少女メリアがいた。

ローサが苦しい時間を延ばして生きながらえているのは、12歳になると領主の継承権が生まれ、メリアを領主とする事ができるから。

親戚であり次代領主の候補であるグレッグは、民を顧みない上に怠け者な凡骨。しかし領主になる意欲だけはあるという厄介者。

適切な投薬と壮絶な意志力で生き続けるローサに痺れを切らしたグレッグは、幼いメリアを標的に悪事の計画を練るが‪──‬。

と、書き過ぎたのでここまで。

ウィンターブルーム編は本当に心温まる親子の物語で、本編に直接関係あるのは『元々この街に住んでいた薬師の青年』という情報のみであるが、ローサの想いやメリアの健気さには目頭を熱くさせられた。是非ともプレイしてその目で確認してほしい。

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ほらバッさんもこう言ってるし。

 

この2つの街で得た情報を併せ『ヒールリークスという村で謎の雨が降り、それは人為的な物であった』事を思い出す。3章ではそのヒールリークスを目指す事になるのだが……。

そのヒールリークスという土地はもう既になく、マップに『人なき村』と書かれた場所こそがその跡地であった。

その名の通り壊れた家屋と牧場と思しき場所があるだけの土地になったヒールリークスの地。

聖人おじさんと火事場泥棒、あと酒場の人はいるけど

そこで待っていたマレーヤから、エイル薬師団とヒールリークスの真実を知る。

 

ヒールリークスは、狂った1人の男‪が滅ぼした。

その男はエイル薬師団に入ったばかりの若者で、怪我人や病人を治療する事に人一倍熱を持って邁進していた。

が、彼以外の団員が他の地方へと旅立っていた時、ある男が彼に何か囁き、彼を狂わせた。

狂った男は病苦をもたらす雨を降らし、ヒールリークスを全滅に追いやった。

そしてその雨を浴びたエイル薬師団、ひいては生き残ったキャスティを導いたマレーヤも‪──‬‪──‬

 

というのが事の顛末。

ある程度のところまでは文字に起こしたが、この部分は実際にプレイすると酔いしれる程の『美しい読後感』に見舞われる。展開を知っていたとしても絶対に楽しめると言い切れるので、是非ご自分の目で確かめていただきたい。

ある男、というのはメインストーリーを追っていても判明しないが、ここは前作の流れを汲んでいるという事だろう。

 

そして記憶を取り戻したキャスティが思い出したのは、狂った男がドヤりながら言っていた『ティンバーレインで戴冠式がある』という情報を思い出す。

そこでまた毒の雨を降らせようとする男を止めるため、キャスティは立ち上がった。

 

最終4章は大枠で言えば予想の範疇にあったものの、随所にこちらをエモらせに来る展開や演出が多かった。

前章で登場したキャラの再登場に始まり、これまで見せてくれたキャスティの献身の粋や、ラスボス撃破後の『別れ』のシーンは感動モノ。

ネタバレ控えめな当ブログだが、ラスボス撃破後のワンシーンのスクショを一枚だけ。

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すやすやキャスティ可愛すぎだろう!!!

 

・キャスティというキャラクターについて

薬師として献身的で優しい心を持ちながらも『患者であれば貴方の敵でも治す』という意志の強さを持つキャスティ。この辺りは前作の薬師アーフェンの系譜か。

彼女を語る上で欠かせないのが、その母性だろう。

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オーシュットに情操教育を施したり、

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ヒカリの包帯を巻き直してあげたり、

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ソローネに『キャスティが本当のお母さんだったら良かった』と言われたりする。

まあソローネとはすれ違いコントもするけど

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また、オーシュットからは割と躊躇なく「おふくろ」と呼ばれている。

29歳未婚女性にその呼び方はちょっと……。

 


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アグネアに至っては、誤ってではあるが「お母さん!」と元気良く呼んでいる。

29歳未婚女性に(以下略)

 

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またかなり美人らしく、非プレイアブルの男性キャラに惚れられる描写も。

ドット絵だからよく分からなかったが

 

僕は学生時代に「看護師は無条件でモテる」という言説を聞き、身内に看護師のいる知り合いに訊ねたところ実際にモテるのだとか。やはりそういう部分の言説を反映しているのだろうか。

あとこれはクリア前の話になるが、記憶喪失の女性っていうのもミステリアスさという魅力の一助になっているのかも。

 

そんな美人で献身的で母性豊かな薬師キャスティ。前作でも薬師キャラの持つ『調合』は環境さえ整えばインチキめいた強さを発揮するので、主人公に選んでみてはどうだろうか。

あと美人のママが欲しいおっきな子供達

 

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